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我慢できない顔の湿疹やかゆみの原因って何?化粧かぶれや皮膚炎の対処法

治療法   56,668 Views

顔の湿疹

 

「顔がかゆくてどうしたらいいか分からない!」
「湿疹がひどくてメイクができない!」
「夜中に掻きむしって朝起きたらひどい顔に…」

顔に原因不明の湿疹ができてかゆくてどうしようもない…。
となったら、まずはその種類と原因を特定し、早めに対処することが肝心です。

皮膚科に行くのが面倒とか、多少のブツブツはメイクでカバーして様子を見ようと、処置を先延ばしにするのは症状を悪化させてしまいます。

早く治療に取りかかればそれだけ早く治るのは当たり前ですが、問題は今あなたを悩ませているものがどんなものか?という事です。

そんな気になる湿疹の種類と原因をチェックして、適切な治療を始めましょう!

 

顔にかゆみが出る湿疹の種類

 

湿疹にはいろいろな種類がありますが、顔にできやすいものでは、次の3種類があります。

  • 化粧かぶれを含む、接触性皮膚炎
  • 脂漏性皮膚炎
  • アレルギー(アトピーを含む)

それぞれ症状と対処法が違うので、順に見ていきましょう。

化粧かぶれは、接触性皮膚炎の1つなのですが、原因や対処法が特殊で、女性は特に陥りやすいものですから、一番最初にご説明しますね。

 

化粧かぶれ|肌のピリピリ感やニキビの増加

 

女性の顔のかゆみと言うと、よくあるのが化粧かぶれです。
そのままにしておくと色素沈着を起こし、跡が残ってしまうこともあります。

化粧かぶれの症状

 

いつもと違うピリピリした感じや、突然ニキビが増えるなどが特徴的です。

  • 肌の調子が悪くなり、いつもの化粧品を塗っただけでもピリピリする。
  • 乾燥し、化粧ノリが悪くなる。
  • 赤みが出る。
  • 赤くはれる。
  • ニキビができる。

化粧かぶれの主な原因

 

新しい化粧品だけでなく、普段使っているものでもかぶれを起こす事があります。
化粧かぶれが起きる原因を3つに分けてみました。

 

原因1.新しい化粧品が肌に合わない

 

化粧品に含まれているどの成分が原因なのかを知っておくのも大切です。
知らないと、同じような化粧品を購入してしまって化粧かぶれを繰り返してしまいます。

よくあるのは、アルコール、保存料、香料、油分などです。

原因2.紫外線

 

いつもの通りのメイクやスキンケアなのに、紫外線の刺激が化粧品に反応し、急にかぶれが発生することがあります。

スキーや運動会、屋外でのスポーツ観戦など、多少の予防はしていても、思いがけず長時間紫外線を浴びてしまい、紫外線対策が間に合わなかったというような時に起こりやすくなります。

原因3.その他

 

睡眠不足、季節の変わり目、空気の乾燥、生理前のホルモンバランスの崩れ、洗顔のしすぎ、食生活の偏り、ストレス、などによって、肌のバリア機能が低下し、いつもの化粧品なのにかぶれが生じます。

状態が悪い時は、インスタント食品、スナック菓子、コーラなどは控えましょう。ひどい時は、コーヒーや紅茶なども刺激物になります。

 

化粧かぶれが起きた時の対処法

 

対処法としては、すぐに治まりそうであれば、自宅で1週間くらい様子を見るのも良いですが、ひどくなると治療に時間がかかってしまうので、早めに皮膚科を受診することをオススメします。

皮膚科と言っても、できれば大きな病院で、アレルギー科があるところがおすすめです。

かゆみや湿疹の原因を調べずに、ステロイド剤を出すだけの皮膚科は避けたほうが良いでしょう。

化粧かぶれの治療は、その原因が、そのほかの湿疹を起こす病気やアトピーでないかどうかを視野に入れて、本当に化粧品が原因かどうかを確かめるところから始めます。

<皮膚科でおこなわれる治療とは?>

  1. 治療中は化粧品の使用は中断します。
  2. 数日待って症状が治まるかどうか確認します。
  3. 化粧をしてみて症状が出るかどうか確認します。
  4. 再度症状が出た場合は、パッチテストで原因となる化粧品を特定します。

化粧品の使用をやめると悪化はとまりますが、かぶれが治るのには時間がかかります。

放っておくと色素沈着を招くので、短期間で症状を治すためにはステロイド剤も使われます。

短期間であれば怖い薬ではないので、正しい用法で使用し、早くきれいな肌に治しましょう。

 

化粧品以外のもので起きる接触性皮膚炎

 

接触性皮膚炎は、一般的に「かぶれ」と言われている、急性の皮膚炎です。

皮膚に直接触れたものが原因で起こります。

原因となるものは何でもあり、有名なものでは、うるし、金属、などがありますが、それ以外でも起こる可能性は広くあります。

 

接触性皮膚炎代表的な症状

一般的な症状は次のようになります。

  • 顔がピリピリする
  • 赤くはれる
  • 湿疹やニキビができる

接触性皮膚炎によるかぶれの原因

かぶれを引き起こす原因は多岐にわたります。

  • 衣料品
  • 洗剤やシャンプー
  • 草花(うるし、ぎんなんなど)
  • 消臭剤、防虫剤、接着剤
  • 湿布薬、絆創膏
  • 毛虫、昆虫
  • 日光

接触性皮膚炎の種類

接触性皮膚炎は、大きく3種類に分けられます。

1)刺激性接触性皮膚炎

症状は、かゆみがあり、じゅくじゅくして赤く盛り上がった湿疹が出ます。
進行すると、水泡ができてかさぶたになります。痛みをともなうこともあります。

接触してすぐに出る場合と、弱い刺激を繰り返し受けることで症状が出る場合があり、遅くても翌日には症状が出ます。

2)アレルギー性接触性皮膚炎

症状は、小さな吹き出物が赤く炎症を起こし、かゆみが強く出ます。

1日で症状が出る人もいれば、1週間くらい経ってから出る人もいます。
詳しくは、後述するアレルギーの項目で解説します。

3)光接触性皮膚炎

日光だけで起こる場合と、肌についている日焼け止めや香水などが日光に反応して起こる場合があります。別名日光アレルギーとも呼ばれます。

赤く盛り上がった湿疹、水泡などが出て、かゆみをともないます。湿疹ができた後、黒いシミになりやすいのも特徴です。

 

接触性皮膚炎で湿疹ができた時の対処法

 

接触性皮膚炎の原因はさまざまなので、特定できないことも多くあります。

ですが原因物質に心当たりがあり、手近にあった場合は、自宅でも対処できます。
その為に、パッチテストの知識を持っておくと便利です。

光接触性皮膚炎の場合は、皮膚科で紫外線照射を組み合わせた光パッチテストを行うことができます。

原因が明らかで、すぐに原因を取り除ける場合は、1週間程度自宅で様子を見ても良いでしょう。

ただし、かぶれの治りが遅く、症状が悪化する場合は、早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受け、原因も特定した方が良いですね。

 

自分にあった化粧品がわかるパッチテストのやり方

 

パッチテストは、自分と化粧品の相性を調べるものです。

普段から新しい化粧品を使う前にしておくと、自分に合う成分、合わない成分も見えてくるので、お肌が弱い人には、事前に行う習慣をつけることをオススメします。

パッチテストは自宅で簡単にできますよ。

 

自宅でのパッチテスト方法

  1. 1㎝程度の大きさのガーゼもしくはコットンを用意します。
  2. 化粧品を浸み込ませます。
  3. 二の腕の内側のやわらかい部分に貼ります。紙テープや絆創膏で貼り付けましょう。
  4. 24時間~72時間そのままにしておきます。かゆみが出た場合はすぐに中止しましょう。
  5. はずしてみて、赤みや湿疹が出た場合は、その化粧品の使用は控えましょう。

 

また、パッチテストはクリアしても、実際に顔に塗ると症状が出ることがあります。

その場合は、結果が大丈夫だったからと無理に使い続けず、化粧品などの使用は一旦やめましょう。

 

脂漏性皮膚炎|Tゾーンや鼻など皮脂が多い部位にできやすい

 

脂漏性皮膚炎は、脂漏性湿疹とも呼ばれ、生後間もない赤ちゃんがかかる病気としてよく知られています。

赤ちゃんの場合はしばらくすると自然に治りますが、大人がかかるとやっかいです。

 

脂漏性皮膚炎の症状

 

症状は、顔の中でも、額、眉間などのTゾーンと鼻周辺の頬などの脂漏部位に出ます。

脂っぽくなり、テカリがあり、ざらついたり赤みが出たりします。

湿疹は小さいものからニキビのような大きめのものまで。
フケやかさぶたのようなものが付着するのも特徴です。

 

脂漏性皮膚炎の原因

 

大人がかかる脂漏性皮膚炎の原因は、常在菌のマラセチア真菌です。

マラセチアは、カビの一種で、誰の肌にもついている細菌なんですよ。
普段は問題ありませんが、皮脂が過剰に分泌されると、マラセチアが活発になります。

マラセチアは皮脂を好み、皮脂に含まれている中性脂肪を分解します。

そこから皮膚への刺激が強く、かぶれを生じさせる遊離脂肪酸が生成されるのです。

脂漏性皮膚炎の原因は、マラセチア菌がある肌に皮脂が過剰分泌されて起こるので、脂性肌(オイリー肌)の人がかかりやすくなっています。

 

脂漏性皮膚炎の対処法

 

脂漏性皮膚炎にかかったら、まずは皮膚科を受診しましょう。

症状を見て脂漏性皮膚炎と診断されたら、適切な処置を受けられるはずです。

皮膚科では、原因菌マラセチアにはたらくケトコナゾール、イトラコナゾールなどの抗真菌薬が処方されます。

皮膚炎の炎症が広がっている部位に関しては、炎症を止めるために、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン)の塗布、抗生物質の塗布と服用を行います。

かゆみには、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を用います。
また、ビタミンB群およびビタミンCを服用することもあります。

治療には、時間がかかります。
かさぶたがなくなり、きれいな肌に戻るのに、数週間かかるのが普通です。

早めにかゆみを抑え、後は、かさぶたを無理に取らずに、ゆっくりじっくり治すつもりでストレスをためずに快方を待ちましょう。

 

脂漏性皮膚炎用の市販薬

抗ヒスタミン系外用薬(塗り薬)

塩酸ジフェンヒドラミンを有効成分とする外用薬は一般的なので、軽い場合は、このような市販薬でも間に合うことがあります。

外用ステロイド

病院で処方されるものほど効果は高くありませんが、穏やかに効くものが販売されています。

抗真菌剤を含む洗顔石けん

 

専用の漢方薬

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

湿疹全般によく効きます。
空腹時に1日3回服用すると、翌日には快方に向かい始めます。

日頃から常備しておくと、虫さされ跡がひどくなった場合や、蕁麻疹などにも効果があり、家族で使えます。

黄蓮解毒湯(おうれんげどくとう)

赤みの強い脂漏性皮膚炎に用いられ、十味敗毒湯と合わせて処方されることもあります。

 

自宅でできる脂漏性皮膚炎予防法

 

症状が出てからはもちろんですが、脂性肌で脂漏性皮膚炎になりやすい人は、日頃から生活習慣に注意すると、予防につながります。

 

脂肪の多い食事を避ける。

脂肪が多い食事をしていると、皮脂の分泌は自然に多くなります。
できるだけ油分をカットするように心がけましょう。

紫外線を避ける

炎症は、紫外線を浴びると悪化します。

また、紫外線の影響で肌が乾燥し、それを補うために皮脂が分泌されやすくなります。

できるだけ日光を直接浴びないように注意しましょう。

ビタミンB群およびビタミンC

ビタミンB群は、肌を健康に保ち、皮脂バランスを正常に整えるはたらきがあります。

また、ビタミンCは、角質層の保湿に効果的で、皮脂の過剰分泌を防ぐはたらきもあります。

食事やビタミン剤で、ビタミンB群(とくにB2,B6)とビタミンCを積極的に摂るようにしましょう。

洗顔の仕方を変える

抗菌剤の入った石けんを処方される場合もありますが、それを使っても効き目が表れない時は、洗顔を見直してみましょう。

脂漏性皮膚炎は、肌の皮脂バランスが崩れることから起こります。

ですから、皮脂が残っていたり、逆に取りすぎて分泌をうながしてしまったりすると悪影響です。

メイクをする女性には向かないかもしれませんが、水洗顔も効果があります。
洗顔石けんを使わず、ぬるま湯だけで顔を洗います。

そのほうが、石けんの脂分が残ってしまうトラブルを避けられますし、必要な皮脂を落としすぎず、乾燥による過剰な皮脂分泌を招かずに済むわけですね。

ぬるま湯の温度や洗い方など、コツが必要ですが、慣れてくると自分の肌の状態に合わせて加減しながら洗顔できるので、良いコンディションを保つことができます。

どうしてもお肌の状態が改善しない場合には、思い切って水洗顔にトライしてみて下さい!

睡眠不足やストレスを避ける

当然と言えばそうなのですが、睡眠不足やストレスは、お肌の調子にテキメンですよね。

薬を塗ったり服用したりするのも効果的ですが、その前に十分な睡眠を摂り、ストレスをためないようにしましょう。それだけでも薬の効き目が違ってくるものです。

 

アレルギーによる顔の湿疹やかゆみ

 

アレルギーは、免疫反応の異常と、皮膚のバリア機能の低下が原因になります。

免疫反応とは、異物や刺激に反応して防御しようとするはたらきです。

毒性が強いものに触れて湿疹ができるのは、正常な免疫反応なのですが、反応が過剰になると、ちょっとした刺激に大きく反応し、湿疹や皮膚炎を発症します。

一方、アレルギー体質ではなくても、年齢による肌質の変化、空気の乾燥、ストレスなどによりバリア機能が低下している人は、荒れた肌に刺激を受けるとちょっとしたことで湿疹や皮膚炎が生じます。

これもアレルギーに含まれます。

 

アレルギーによるかゆみの原因

 

アレルギーを引き起こす原因物質は多岐にわたり、食べ物、顔ダニ、金属、花粉、ハウスダスト、乾燥、日光(紫外線)など何でも原因になります。

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹もアレルギーの1つですが、原因物質に触れて間もなく症状が強く出て、数時間から数日の短期間で自然に治まるのが特徴です。

ただし、かゆみが強いので、掻き壊してしまう前に皮膚科を受診し、効き目のある内服薬を処方してもらうと良いでしょう。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、顔にも発症し、強いかゆみと赤みをともなう湿疹を生じますが、これもアレルギーの1つです。

原因物質を特定して取り除き、外用薬と内服薬を両方用いて治療します。

金属アレルギー

金属アレルギーは、女性だったらいちどは聞いたことがあるのではないでしょうか。
ご自分や身近な人に症状が出ているという人もいるでしょう。

金属アレルギーは、かぶれて強いかゆみをともなう湿疹が生じます。

肌に接触しているアクセサリーなどの金属に、汗などが付着し、金属が溶け出してイオン化すると、体内に入り込みます。

そこに再び金属が触れると、かゆみや湿疹が生じるのです。
慢性化してしまうと治療が困難になっていきます。

また、金属アレルギーには、接触した部位に症状が出るばあいのほかに、全身型のアレルギーもあります。

その場合は、歯の治療に用いられる金属、薬や食品に含まれる金属が体内に入り、汗として分泌される時に起こります。

症状が出るのは、手のひらや足の裏が多くなっています。

原因となる金属は、ニッケル、コバルト、水銀、クロムなどです。

金、銀、プラチナ、チタンなどは安全性が高いので、ピアスを始めとしてアクセサリーの素材は安全なものを選びましょう。

いちど金属アレルギーを発症すると治療は難しく、進行すると小銭や鍵も持てなくなってしまうので、若いうちから扱う素材に注意した方が良いでしょう。

 

まとめ

以上、さまざまな顔のかゆみと湿疹についてご紹介してきました。

全般的に言えることは、どんな湿疹も、体調の悪い時に起こりやすいものです。

ですから、睡眠や食生活に注意し、ストレスをためない生活をすることが大切です。
普段から暴飲暴食、睡眠不足などを避けるようにするだけでも予防になるでしょう。

また、接触性皮膚炎でご紹介したパッチテスト、脂漏性皮膚炎でご紹介した市販薬や漢方薬、自宅でできる予防法などは、湿疹とかゆみ全般に当てはまることでもあります。

顔のかゆみや湿疹は気になりますよね。放っておいて悪化させては後がたいへんなので、早めに対処し、きれいな肌を取り戻しましょう。

 

 

 

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