日本人の肌の特徴とスキンケア選び
特徴その1
キメが細かく、毛穴が目立ちにくい
ツルンとしたみずみずしい日本人女性の肌。
その美しい肌の理由は「キメの細かさ」といわれます。
試しに鏡で自分の肌をみてください。網目模様になった線がたくさん見えるのではないでしょうか?
細い線は溝のようになっていて、その溝で囲まれた部分はよく見ると盛り上がっています。
この溝の部分を「皮溝」囲まれた部分が「皮丘」と呼ばれ、これに「毛穴」をプラスした3つがキメを形成しているのです。
キメの細かい肌とは、皮溝が細くはっきりとしていて、肌の表面にデコボコが少ない肌のこと。
皮丘に弾力があって盛り上がっているので、世界中他の国の女性より毛穴もそれほど目立ちません。
キメの細かさというものは、そもそも遺伝的な要素が大きいのですが、欧米人に比べ日本人はキメが細かい肌の持ち主なのです。
日本人女性がもつキメが細かいという特徴は、つるんとしたむきたてのタマゴ肌にみえます。
更に凹凸がないぶん光をしっかり捉えて反射するので、肌そのものがカメラのレフ板の様な役割をはたし、明るく艶のある肌に見えるのです。
一方、欧米の方は若い頃はキメが細かくハリも十分ですが、気候が乾燥していることも関係して、年齢を重ねると肌表面に凹凸が目立つ「キメが粗い」人が大半です。これは白人は産毛が顔全体を覆っているので、毛穴が目立つことも要因のひとつかもしれません。
特徴その2
キメが細かい肌が持つデメリット、
気候に左右されやすい
ただし、キメの細かい肌というのは、季節の移り変わりや気候の変化によって
影響を受けやすい、という側面(デメリット)もあります。
ここにおもしろい研究結果があります。
それは欧米人の肌質を調査したところ、角質層の水分量も平均して低く、大部分の人が「かさつきを感じている」と答えているのに、「かさつき」を肌の悩みとして意識している人はとても少ないという傾向が見られました。
つまり「いつもかさついているので、それが当たり前」なのです。
欧米の方にとって水分量が低めでもそれが安定している、これが肌のコンディションのスタンダードというわけですね。
ところが、もともと肌質の良い日本人女性は、水分量は「高め」が当たり前。
それだけに日本独特の四季の変化やホルモンバランスの乱れなどによる「ゆらぎ」に肌が敏感に反応してしまいます。
キメが細かく美しいが故に、繊細で傷つきやすい。それが日本女性ならではの肌の特徴なのです。
特徴その3
日本人は角質層が薄く刺激に弱い
刺激物が肌内部に侵入するのを防いだり、肌内部の水分が蒸発しないように守ったりと、肌のバリア機能を補うところを「角質層」といいます。
平均的に0.02ミリ程度と言われるこの角質層が薄いのも、日本人女性の大きな肌の特徴のひとつです。
寒い地域に居住していた白人は、寒さや乾燥から肌を守るためか、角質層が厚くできています。ところが角質に含まれている水分は日本人によりも少ないというデータがあります。
そのため不要な角質が剥がれにくく、肌がガサガサになりがちです。
海外美容で頻繁に行われるケミカルピーリングなどのアグレッシブなケアは
角質層が厚い彼女たちならではの美容法と言えます。
また海外で爆発的な人気を誇る美容液やケミカルグッズも有効成分の配合量の多さやその他の成分が角質層が薄い日本人の肌には刺激が強すぎる事が多々あります。
そのためピーリングや化粧水の効果によりかえって肌のバリア機能が失われやすく、化粧水がしみるといった状態に陥ってしまうことも少なくありません。
これこそ日本人の肌質を考えたニキビ跡をなくすための化粧水選びのポイントです。薄い角質層をいかにして守るのか、これが日本人女性のスキンケアの基本的な考え方なのです。
わたし達の肌質を良く理解している化粧水を
現在国内でもニキビに関する化粧品は数え切れないほど販売されていますがその中でもどいういったものを利用すればいいのでしょうか?
その答えとして2つの手がかりがあります。
ひとつはわたし達の肌の特徴を理解し、長年研究し続けているメーカーのものを選ぶという事です。最近の化粧品メーカーには海外の美容液を手本として有効成分の量だけ大きく宣伝しているものも存在します。
もう一つは成分の配合量をあらかじめ確認しておくことです。化粧水などのコスメには必ず裏面に含まれる成分を記載しています。その一番先頭から書いてあるものの順に配合量が多く入っています。
その中にあまり聞きなれないものがあった場合は、必ずパッチテストをおこなう様にしてください。
どちらかというと海外メーカーよりも国内の老舗メーカーのものの方がわたし達の肌質に上手にアプローチしてくれていると思います。