乳酸菌化粧水の美肌効果と作り方、肌年齢を気にする人におすすめのコスメ選び
昔から乳酸菌が体に良いことは知られていますが、近年は、直接肌に塗るのも美肌効果があることに、美容好き女性の間で注目が集まっています。
特に乳酸菌がもつ、高い水分調節機能は、加齢により弱った肌を素早くもちもち、プルプルへと回復させ、アトピーの原因となる乾燥肌にも良いとれており
最近肌がカサカサする…
目元や口元のシワが濃くなってきた
という30代~40代以降の方には最適な成分なのです。
しかも牛乳やヨーグルトのような乳製品だけでなく、毎日の食卓に並ぶ、「お米」からもこの成分は抽出できます。
すでに巷では、玄米などのお米のとぎ汁を発酵させて、「自家製の化粧水」をつくるのが密かに流行しているようです。わたしも30代半ばを過ぎ、お肌の曲がり角はとっくに折り返しているので、これは興味深いです^^
そこで今回は、乳酸菌がスキンケアにどのような効果をもたらすのか?について基本的な事をまとめ、実際に米ぬかを使い化粧水も作ってみました。さらに現在市販されているコスメもご紹介していますので、興味があるかたは比較検討の材料にしていただけると嬉しいです。
目次
乳酸菌のはたらき
乳酸菌とは、「乳酸を作り出す細菌の総称」です。正式な定義では、「糖(グルコース)を分解して作る代謝物の50%以上が乳酸であること」とされています。
たくさんの細菌の中でも、「乳酸を作り出す確率の高い細菌」ということになりますね。
詳しくは、「ラクトバチルス(乳酸桿菌)」「ラクトコッカス(乳酸球菌)」などに分類され、ラクトバチルスは棒状、ラクトコッカスは球状の形をしています。
もともと乳酸菌は、動物の腸内にありますが、そのほか、牛乳などの乳製品、漬物などの発酵食品にも含まれています。
同じような善玉菌のビフィズス菌は空気があるところで生育できませんが、乳酸菌は空気があっても生育できるため、自然界に広く分布しているのです。
ちなみに、乳酸菌のはたらきは、一般的に次のようなことが知られています。
- 糖を分解して乳酸を作り出します。
- 乳酸は腸壁を刺激して腸のぜん動運動を活発にし、老廃物の排出をうながし、便秘を改善。
- 善玉菌として、腸内を酸性に保ち、悪玉菌の繁殖を抑え、外から侵入するウイルスをブロックします。
さらに、最近は研究が進み、眠りをサポートするホルモンであるメラトニンの調節機能があるという研究結果も出ています。
その他にもアトピー性皮膚炎の治療にも利用されています。
乳酸菌は、お腹の調子を整えるだけでなく、さまざまな健康効果があるんですね。
乳酸菌の美肌効果
乳酸菌と言うと、飲んで効く健康効果が注目されがちです。たしかに、腸内環境を改善することは、肌にも良い影響を与えます。
しかし、最近の研究で、飲むだけでなく、肌に塗っても美容効果があることが次第にわかってきているのも確かです。
たとえば、ヤクルトでは、瓶を洗う仕事していた女性の手がしっとりツヤやかであることがきっかけになり、乳酸菌の効果が研究されるようになったそうです。
また、日本酒を作る職人さんの手が白くキレイというのも知られていますが、これも、米ぬか美容の研究に発展しました。
このように、日本酒の元になる酵母菌にも美容効果があり、乳酸菌と合わせて化粧品への活用がどんどん進んでいるのです。
では、乳酸菌の美肌効果をまとめてみましょう。
・高い保湿効果
乳酸には保湿効果があります。肌の水分量を高める作用があり、天然保湿因子やセラミドが増加し、コラーゲンの生成をうながします。こういった作用によって、乳酸菌を肌に塗るとうるおいが生まれるのです。
・メラニン生成を抑える美白効果
乳酸は、メラニン生成に作用するチロシナーゼのはたらきを抑制します。そのため、メラニン生成が抑えられ、シミやくすみの発生を予防することができます。
・肌のターンオーバーのリズムを整える
乳酸が糖を分解して作り出すフルーツ酸(AHA)のはたらきで、肌のターンオーバーが正常に保たれます。刺激によってシミやくすみの元となるメラニンが作られても、古い角質とともにすみやかに排出されます。
乳酸菌化粧水がおすすめな人
乳酸菌でスキンケアをすると良いのは、年齢肌で乾燥や肌トラブルに悩んでいる人です。
- 小ジワがすぐにできる
- メイクのりが悪い
- 顔色がくすんで見える
- 保湿してもすぐに乾燥する
上記のような悩みがあったら、濃厚なしっとり感を持つ乳酸菌化粧水が効果的です。
この化粧水は、市販のものもありますが、手作りすることもできます。手順も難しくないので、興味がある方は一度トライしてみてはいかがでしょうか。
米のとぎ汁を使った、手作り乳酸菌化粧水の作り方
では、ここでわたしが挑戦した自家製米ぬか乳酸菌体験のお話です!
実はちゃんとしたものが完成するまで2回ほど失敗しています(^^ゞ
作成工程はとても簡単なのですが、材料や分量などちょっとしたコツがあるようです。
ここでは成功したものの写真をのせていますが、やってみてわかったポイントを記載しておきますので、こらからはじめる方には役にたつ情報だと思います。
手順その1:材料を用意する
まず最低限準備するもの
化粧水の分量:500mlに対して
お米:3合
お水:浄水器を通したものか、ミネラルウォターがベスト
塩:20グラム(大さじ1程度)
砂糖:白糖ではなく「黒糖」がベスト60グラム(大さじ3~4程度)
手順その2:お米を研ぐ
今回わたしは玄米ではなく、いつも自分が食べているものを使用しました。
この際、一番最初に使ったとぎ汁を使いましょう。
そしてお水なのですが、最初水道水を使って失敗しました…
やはり綺麗なものの方が良いようです。
とぎ汁は漏斗などでペットボトルに移します。
(決して瓶にいれないように…発酵した際に割れてしまいます)
手順その2:塩を入れる
ちょっと贅沢に天然のものを使用。
この時「注ぎ口がついたお鍋」にとぎ汁を出してから塩を入れたほうが
しっかり混ぜることができ、ペットボトルにも戻しやいすです。
手順その3:常温で放置
常温で置いておくのですが、気温が低い季節は、窓際など陽があたるところの方が発行は進むようです。
手順その4:放置2日目に砂糖を入れる
分量はちゃんと測って入れたほうが良いです。
またお砂糖はグラニュー糖では発酵がなかなか進まず失敗してしまったので
黒糖に変えた所、うまくいきました。
手順その5:中の炭酸を抜きながら更に5日ほど放置
1日に数回、ペットボトルを振って中身を撹拌させます。その際「シュワー」っと炭酸の音が聞こえれば、発酵が進んでいる証拠。1日1回は蓋を開けて炭酸を逃がしてあげてください。
完成!
この際、どうやって乳酸培養が成功したか判断するには以下の方法があります。
・ニオイで判断⇒ヨーグルトのような酸っぱい香りがしたらOK
・pHを図る⇒リトマス試験紙につけて確認
pH値が4以下であれば雑菌の心配はありません。
作ってみた感想
ネットでは塩と砂糖を入れる順番について記載しているものもありますが、わたしは同時に入れても大丈夫でした。
ただ、お水やお砂糖選びで失敗してしまったので最初から材料は準備しておくべきだったと思います。
やはり、菌を育てるには「温度」と「栄養分」が必要になってくるようです。
作り方を覚えると次からは簡単にできそうです♪
注意!手作りの乳酸菌化粧水を使用する際は必ず「パッチテスト」をおこなってください。肌に合うあわないは個人差があります。
手作り化粧水の意外な活用法
乳酸菌化粧水は、濃厚なしっとり感と肌なじみの良さが特徴です。洗顔後のスキンケアとして、そのまま塗ります。
口コミでは、翌朝すぐに効果を実感したという人もいます。保湿効果はもとより、ニキビが治った、肌が明るくなった、という声もあります。
そして、手作り乳酸菌を使っている人に共通しているのは、大量に作ってお風呂に入れたり、掃除に使ったりと、いろいろな用途で活用しているということです。
その他の用途を挙げてみましょう。
- 掃除用洗剤
- 食器用洗剤
- 歯磨き粉
- お風呂に入れて乳酸菌風呂
- 庭の堆肥の消臭
- オムツの消臭
手作りの乳酸菌化粧水に成功したら、ぜひほかの用途でも試してみて下さい。エコで抜群の効果にきっと驚くと思いますよ。
市販のコスメと手作り化粧水の違い
さて、これまで乳酸菌を使った化粧水について書いてきましたが
「やっぱりめんどくさい…」
「衛生的に気になる…」
という人もいますよね^^
そんな方には市販のコスメで乳酸菌を活用したものがあるので
そちらを試してみてはいかがでしょうか?
というのも、化粧品会社がつくるものと手作りの最大の違いは
「豊富な成分量」と「肌へ浸透させる技術」です。
また、どのような方にもすぐ使って効果が出やすいようにあらかじめパッチテストなど様々な試験をクリアしているので安全性も確かですよね。
確かに自分で作るのも手軽で便利ですが、いち早く悩みを改善し、なおかつ長持ちさせたいのであれば専用のものを使用する方に分があるようです。
おすすめの乳酸菌コスメ
乳酸菌化粧水といえば、近年ではヤクルトの化粧水が有名でしたが、今ではその他の酒造メーカーやヨーグルト製品など食品加工のメーカーがこれまでのノウハウをもとに乳酸菌や酵母エキスを活用して地肌力を素早く復元させる技術を多数開発しています。
ここではその中で、最も人気の高い3つの製品をご紹介します。
いづれもトライアルセットが用意されているので、お試ししやすいと思います。
プモア(日本盛)
日本酒酵母と乳酸菌でうるおいモチモチ肌に導きます。
- 日本酒酵母と乳酸菌のダブル効果
- 浸透型の3種の保湿成分を配合
- 植物エキスで肌をリセットし、活性化します
- とろりとした感触なのに肌の奥まで浸透します
- 使いやすい機能的なフォルムと楽しいデザイン
浸透型の保湿成分は、コラーゲン・セラミド・ヒアルロン酸の3種。植物エキスは、桜葉、ヨクイニン、柚子、トウキの4種です。
ナノエマルジョン技術により、極小の粒子が肌の奥まで浸透し、すみずみまで広がり、内側からうるおう肌へと変えてくれます。
イキテル(ヤクルト)
乳酸菌由来の3つの保湿成分がうるおい肌へと変えてくれます。
- 乳酸菌発酵エキス(ミルク)、ビフィズス菌発酵エキス(大豆)、高分子ヒアルロン酸
- 保湿成分はローズマリーエキス、オクラエキス、ボタンエキスを配合
- 無添加でアルコールフリーのマイルドな使用感
乳酸菌発酵エキスは、肌にもともとある天然保湿因子と似た性質を持っているので、肌なじみが良く、しっとり感を長持ちさせてくれます。
ビフィズス菌発酵エキスは、豆乳をビフィズス菌で発酵させて作られています。肌にハリを与えてくれます。
このほか、植物由来の保湿成分で、肌をやさしく保湿します。
乳酸菌による保湿効果で、乾燥から起こる、シミやシワなどのさまざまな肌トラブルの悩みから解放され、化粧ノリも良くなります。どんな肌質の人にも合う、やさしい化粧水です。
リベシィ(ヤクルト)
乳酸菌由来の3つの保湿成分で内側からいきいきとかがやく肌に。
- トリプル乳酸菌(乳酸菌発酵エキス(ミルク)、乳酸菌発酵エキス(アロエ)、高分子ヒアルロン酸)
- 保湿成分はコラーゲン、ローズフルーツエキス、ビルベリー葉エキスを配合
- フレッシュグリーンフローラルの香り
リベシィのローションは、香りが特徴です。さっぱりとした使用感のフレッシュタイプと、とろりとした使用感のモイスチュアの2種類があり、お好みの使い心地を選べます。
抜群の保湿力で、1日中ぷるぷるもちもちの肌が続きます。
まとめ
今回は、乳酸菌の化粧水についてお伝えしました。一般にはお腹の調子を整える、免疫力を高めるなどの健康効果がよく知られていますが、肌に塗るのも効果満点ということがわかりましたね。
手作りの化粧水は、簡単で用途も豊富。毎日の生活に摂り入れると、エコで健康、美容効果も得られるという一石二鳥以上の効果が得られます。
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