ちゃんと知ってる?メイクブラシの使い方、おすすめの種類などについて
化粧品に気を遣っている人でも見落としがちなのが、道具選び。
特にメイクブラシです。
あなたは、単に付属の小さなブラシやチップで済ませていませんか?
美しく見せる演出には何を塗るかも大切ですが、同時にどんなブラシを使うか?によっても仕上がりに大きな差がでてきます。
例えば、顔を明るくみせるためにTゾーンや頬などにハイライトを入れることってよくあります。
塗った境目がわからないように上手に伸ばす事が大切ですが、適当にスポンジや指なんかで拡げると、逆にハイライトが目立ってしまいトンでも無いことに。。。
まるで、デーモン小暮みたい。。。
(特に自宅の鏡が小さかったり、暗い場所でメイクしている人は、この状態に気がつきにくいので注意してください)
昔から「弘法筆を択ばず」とうことわざがあります。
「上手な人は道具なんで関係ない」という意味ですね。
でも実際に弘法大師が選ばなかったのは、筆法(書き方)だったらしいです。
むしろイメージした文字を描きやすいように、わざわざ筆の作り方を唐で学び、自作までしていたとか。Yahoo知恵袋より
それとこれとは話が違うかもしれませんが(^^ゞ
やはり道具選びは気をつかうべきなのです。
そこで今回はなぜメイクにはブラシがおすすめなのか?という基本的な事から
- 顔のパーツごとに最低限持っておきたいブラシの種類と使い方
- 質の良いメイクブラシを選ぶポイント
- 洗い方など日頃のお手入れ
まで、このページを読むだけでほぼかわるようにまとめました。
メイクブラシを使用するメリット
メイクブラシは、化粧ブラシ、化粧筆とも呼ばれていて、ファンデーションやチークなど、粉やリキッドのコスメを肌に塗る時に使います。
一応、ブラシを使わなくても、スポンジやチップ、指で塗ることもできるので、普段はブラシをほとんど使っていないという人もたくさんいると思います。
初心者の方には本当にキレイに塗れるの?と思う人もいるかもしれませんね。私もお化粧を始めた頃は、スポンジのほうがしっかり塗れると思っていました。
でもある時、BAをやっている姉の友人からプレゼントでもらったのがきっかけで、使ってみることに…
ブラシの毛にふくんだ粉だけできちんと塗れるのが心配でしたが、ひと通りブラシで塗ってみると意外な結果に!
多少、薄い感じはしましたが、全体にくまなく塗れて、つけ過ぎやムラもできませんでした。不器用な私でも最初からキレイに塗れるというのに驚きました♪
特に肌のちょっとした凹凸にもフィットできるブラシの効果は抜群です。
同じ化粧品でも薄くムラなく塗れるので、ワンランク上の自然な仕上がりが手に入ります。
メイクブラシの種類と選び方
ところで、メイクブラシの種類はどのくらいあるのか知っていますか?
一般的なフェイスブラシ、チークブラシ、アイシャドウブラシのほかにも、リップブラシ、コンシーラーブラシ、アイブロウブラシ、アイライナーブラシなどがあります。
さらにフェイスブラシには、リキッドとパウダーでそれぞれ使い分けるものと兼用できるものがあります。
つまり、大げさに言えば顔全体の基礎メイクは、全て専用のブラシでおこなえるという事です。といっても、化粧品やテクニックによって別の道具を使ったほうが良い場合もあります。
ここでは、最低限もっておくと良いと思われる、メイクブラシ3つの種類と特徴、選ぶ際に気をつけるべき点などをご紹介します。
フェイスブラシの特徴
まずは、フェイスブラシ。
メイクブラシの中でもいちばん大きなサイズで、顔全体にファンデーションを塗るのに使うものですね。
付属スポンジは、厚く平面的な仕上がりになりやすいのですが、フェイスブラシを使うと、立体感や透明感が出て、薄づきで明るい印象になります。
リキッドでもパウダーでも、つけ過ぎにならず、薄くムラなく均一に塗れます。とくに頬や鼻筋など目立つ場所に透明感が出て、立体感も出ます。
チークブラシの特徴
チークブラシは、頬にチークを乗せるのに使います。
チークは、濃すぎてチークの輪郭がはっきりしてしまったり、丸く赤くなってしまったりと、塗り方が難しいパーツですよね。
付属の小さなブラシでは、1か所が濃くなり、ぼかすのが難しく、輪郭も目立ちやすくなります。
広げようとしても濃い状態で広げるようになり、思ったより広範囲になりがちです。
これが先ほどの「デーモン小暮状態」の原因。。。
でも、チークブラシを使うと、粉が均一に広がり、輪郭が適度にぼやけ、ふんわりとした仕上がりになります。
自然な血色が出て、顔色を明るく元気に見せてくれます。
アイシャドウブラシの特徴
平筆のアイシャドウブラシは、まぶた全体を明るく彩り、まつげの上にアクセントカラーを入れ、目のきわにラインを入れるなど、1本で3役使えます。
付属のブラシでは濃く、境目がはっきりし過ぎ、派手な印象になってしまいますが、ブラシを使うと、つけ過ぎず、ムラになく塗れます。
明るいカラーと濃いカラーの境目もきれいにぼかせます。
アイシャドウブラシは、もっと小さいアイカラーブラシを併用するのも便利です。
広い部分はアイシャドウブラシで、目のきわはアイカラーブラシを使うと、細かいニュアンスを出しやすくなりますよ。
おすすめのメイクブラシ|日本最高級「熊野筆」とは
メイクブラシの高級ブランドと言えば、熊野筆が有名です。
熊野筆は、広島県安芸郡熊野町の伝統工芸で、メイクブラシ(化粧筆)のほか、書道、画筆、赤ちゃんの髪の毛で作る誕生筆も作られています。
熊野筆の有名メーカーは、白鳳堂、竹田ブラシ、竹宝堂、喜筆、永豊堂など。
ヤギ毛、羊毛、リス毛などを使用して熟練の職人の手によって作られており、いちど使ったら病みつきになってしまう高品質のブラシです。
じつは熊野筆は、上記のような高級メーカーだけでなく、熊野町の熊野筆事業協同組合に加盟していれば「熊野筆」ということになるので、ほかにも取り扱っている企業は多く存在し、品質も幅広くなっています。
実際に、化粧筆の日本における熊野筆のシェアは、9割を超えているそうですよ。もしかしたら知らないうちに使っているかもしれませんね。
なかにはリーズナブルでも質が良いものが結構あります。
メイクブラシの素材と使いやすさの違い
メイクブラシの素材は、大きくわけて動物毛と人工毛に分けられます。
高価なブラシには動物毛が使われていて、リーズナブルなお値段のブラシは人工毛がほとんどです。では、両者にどのような違いがあるのでしょうか?
動物毛の定番リス毛、イタチ毛、馬毛、ヤギ毛などは、静電気が起きず、肌触りもなめらかで、粉をよくふくみ、キレイに塗れる素材です。
ただし、動物アレルギーのある人は注意しなければならないという点があったり、体質によっては硬さやコシなどが肌に合わないこともあります。
また、頻繁に洗うと傷みやすいので、毎日のお手入れはティッシュオフだけにしておき、水洗いは週に1回程度にしておきます。
人工毛は、とても安価なものも出回っているので、メーカーによっては使い心地が悪いというイメージが多いです。
しかし、ある程度のクオリティのあるブラシでしたら、人工毛でも十分に使えます。
むしろ、動物アレルギーの心配がなく、毎日洗えるほど丈夫な毛なので、いつも清潔に保つこともできます。
私も某化粧品メーカーの人工毛のブラシを愛用していますが、肌トラブルもなく、使い勝手が良いので満足しています。
結論としては、かならずしも動物毛にこだわらなくても良品がありますので、いろいろ試してみるのも良いと思います。毛の種類だけでなく、カットの仕方、毛量、なども使いやすさに影響するものです。
それに、最近は、小動物の毛は、動物愛護の観点から控えたほうが良いという考え方も広がってきています。
といっても、良いと聞けばやはり使ってみたいと思うものです。その場合には、貴重なものであることを忘れずに大切にしたいですね。
メイクブラシの正しい使い方
さきほどは、自分にあうメイクブラシを選ぶために、基本的な知識をお話ししてきましたが、ここからは具体的にメイクブラシの上手な使い方についてご紹介します。
フェイスブラシの使い方
ファンデーションは、細かく分けると、リキッドとパウダー、仕上げのフィニッシングパウダーがあります。
それぞれに対するフェイスブラシの使い方のコツをチェックしておきましょう。
この時も顔の中心から外へ動かしていきます。粉が肌になじみ、自然な仕上がりに!
チークブラシの使い方
チークは、笑った時に一番高くなる場所を中心に入れるのがポイントです。
・ブラシでチークを取り、手の甲でなじませます。・頬骨の高くなった場所にブラシの先を当てて、軽くたたきながら色を乗せます。
・ブラシを寝かせ、チークを耳の手前まですべらせます。一応完成!
・ブラシの粉をティッシュオフで落とします。
最後にチークのついていないブラシの毛で輪郭をなぞります。これで完璧!
アイシャドウブラシの使い方
ライトカラー、ミディアムカラー、アクセントカラーの順に1本で塗っていきます。
・ブラシでライトカラーを取り、手の甲でなじませます。・ブラシを寝かせて、目頭から目じりへ広げ、アイホール全体に塗ります。
・ブラシのライトカラーをティッシュオフします。
・ブラシでミディアムカラーを取ります。
・ブラシを立ててブラシを横長に使います。まぶたに対して少し斜めに倒し、まつげの上の部分に左右に動かして塗ります。
塗る幅は、横長に立てたブラシの幅(細いほう)2つ分くらいが目安です。
・ミディアムカラーをティッシュオフします。
仕上げにブラシでアクセントカラーを取り、まぶたを指で引き揚げながら、立てたブラシの先で目のきわに少しずつ塗ります。
洗い方や日頃のお手入れ方法
メイクブラシには、皮脂汚れや汗がつきやすく、雑菌が増えることもあるので、それが肌に触れると、肌荒れを引き起こしてしまうこともあるんです。ですので日頃のお手入れが大切です。
肌トラブルを防ぐには、こまめに洗うのがポイント。では、理想のお手入れ方法についてチェックしていきましょう。
洗う頻度
広島市内のエステサロンでは2014年に、メイクブラシをどのくらい洗っているかというアンケートを取ったそうです*。
その結果は、3か月に1度という人が37%、1か月に1度という人が20%、6か月に1度という人が18パーセントで、洗ったことがないという人も13%いました。
1ヶ月から3ヶ月の間に1回洗うという人が半分くらいで、あとは半年に1回以下ということですね。
これは、ブラシにつく汗や皮脂などの汚れを落とすには少なすぎる回数です。
使うたびにはたいてティッシュオフをしておき、週に1度は水洗いをしましょう。動物毛は週に1度、人工毛は毎日水洗いをしても大丈夫です。
水を使わないお手入れ法(毎日)
使い終わったらその都度、手のひらでブラシを強めにはたいて粉を落とします。
テーブルにティッシュを敷き、その上でブラシを軽くすべらせて拭き取ればOK!
薬剤は必要?
フェイスブラシを洗う時、ぬるま湯だけではなく、薬剤を使う場合は何が良いのでしょうか?
石けん、中性洗剤、市販のシャンプー、洗顔フォーム、専用クリーナーなどいろいろありますね。
当然専用クリーナーが一番よく落ちますが、動物毛の場合は毛を傷めることもあるので、使用法を確認してから使いましょう。
おすすめは、水に溶かした石鹸や洗顔フォームをブラシで軽く泡立て、ぬるま湯ですすぎ、陰干しで乾かします。
動物毛は、仕上げに椿油をつけると長持ちします。水を入れた容器に椿油を数滴たらし、さっとブラシをくぐらせると、仕上がりがしっとりまとまります。髪と同じですね。
洗い方
・シャンプーやクリーナーを入れる場合は、適量を溶かしておきます。
・ブラシを立てて浸し、数回、底に軽く押しつけます。
・クリーナーの場合は、しばらく放置します。
・最後に、きれいなぬるま湯ですすぎます。
・ティッシュで水気を拭き取ります。
・陰干しします。下向きか横向きにしておきます。上向きにしたまま乾かすと毛が傷むので、注意しましょう。
まとめ
以上、メイクブラシの種類とおすすめのブラシの選び方、使い方やお手入れ法をご紹介してきました。
たくさんの種類があり、素材やメーカーによっても使い心地が変わるメイクブラシ。どれを選ぶかで、いつもの化粧品でも仕上がりが違ってきます。
私は、最初は使い分けが面倒かと思っていましたが、実際にブラシを使い始めると、メイクのりが良くなり、手放せなくなっています。
中には高価なブラシもありますが、1本ずつそろえていくのも楽しみになります。
コスメ選びに飽きたら、今度はブラシ選びを楽しんでみてはいかがでしょうか?