これは避けたい!ニキビ跡に良くない化粧水の成分一覧
化粧品の市場では、スキンケアだけでもたくさんのブランド、商品が販売されておりますが、「購入してみたけれど何だか合わない…」「ヒリヒリする…」など、なかなか満足できる商品との出会いは難しいのが現状です。
なかでもニキビ跡トラブルをお持ちの方は、お肌も敏感な状態となっておりスキンケア選びは大変難しいものと思います。そこで、特にスキンケア選びが難しいとされるニキビ跡に良くない化粧水の成分について調べてみました。
■ニキビ跡の知識
ニキビは、お肌表面に出来たコメドが悪化する事で発症する皮膚の病気です。
コメドとはニキビ子供みたいなもの、毛穴の出入り口の働きが未熟な事や、毛穴表面の角化から過剰に出てくる皮脂や老廃物を上手に排出出来なくなり詰まった状態を言います。
このコメドから悪化し、「白ニキビ」やアクネ菌が繁殖し炎症を起こした「赤ニキビ」へと広がっていきます。ここではまだニキビ跡へは進んでいませんが、さらに炎症と悪化した状態が続いてしまうとダメージがお肌内部へと広がり事でニキビ跡となってしまうのです。
■ニキビ跡はスキンケア選びが難しいのは何故?
一言でニキビ跡と言っても症状は様々です。ニキビ跡それぞれ肌の内側で起こっているトラブルや状態が違う事から、ケアする重要なポイントが違ってきます。
だからこそ、ニキビ跡をケアするスキンケア選びはとても難しいとされているのです。しかし、ご自分のニキビ跡の状態を知る事でスキンケア選びは可能になりますが・・・ニキビ跡に良くないとされている成分については、あまり知られていませんね。
■ニキビ跡のトラブルは3種類
ニキビ跡のトラブルは大きく分けて3種類とされています。それぞれのトラブルの状態とケアポイントについてご紹介しましょう。
-凹凸のクレーターとなってしまったニキビ跡-
ニキビの炎症が継続的に発症し、同時にひどく悪化した経過から、肌細胞の防御作用が働き凹凸クレーターが出来た状態を言います。お肌表面の凹凸は目立つ事から悩まれている方達は多いと思われます。
このニキビ跡の特長は、ニキビのダメージがお肌の奥深くまで進んでいる事から、凹凸クレーターとなったお肌表面のトラブルと、内部のダメージを同時にケアする必要があり、お肌内部へしっかりと浸透するチカラの高いニキビケアを選ぶ事が大きなポイントです。
-赤みや紫みを帯びているニキビ跡-
表面は赤みや紫みを帯びており、触れてみるとお肌の内部にしこりがあるようなゴリゴリした状態を言います。ニキビが肌深部に残っているようない印象のニキビ跡です。
このニキビ跡の特長は、表面は炎症が残っておりこのままの状態が続くとシミへと進んでいくでしょう。
触れるとしこりのようになっている原因は、ニキビが内部へ広がり血液と膿や老廃物などが混ざりあってしこりとなっておりニキビ跡の中では重い症状といえます。ですが、表面のケアと同時にお肌内部へもアプローチするケアで治まりますので、抗炎症効果と肌のターンオーバーを促進させるお手入れを行いましょう。
-シミのように色素沈着となっているニキビ跡-
ニキビのダメージが広がるのを防ぐ為にお肌内部から過剰なメラニンが生れているニキビ跡を言います。このニキビ跡お肌表面・内部においてもメラニンへアプローチする事が大切で、ビタミンC誘導体配合のスキンケアを選びましょう。
■ニキビ跡改善のポイントとなる有効なケアとは
ニキビ跡をケアする為に、過剰な皮脂を取り去るや角質をケアする事が思いつきやすいところ!ですが、それは違います。ニキビ跡をケアする為に必要な事は、肌のバリア機能を高め健康なお肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を回復させる事と、お肌表面を柔らかく潤った状態にしながら、さらにシミなどの色素沈着のケアが必要です。そのケアを邪魔してしまう成分が避けたい成分でもあり、良くない成分という事になります。
■あまり知られていないニキビ跡に良くない化粧水の成分とは?
ニキビ跡のあるお肌は、肌へのダメージが大きい事からお肌全体が敏感になっている事が多いと言われています。その為にニキビ用スキンケアでかぶれた、ニキビが悪化した等のトラブルは良く聞く話でもあります。だからこそスキンケア選びには慎重になりたいところですね。
そこで、毎日たっぷり使う化粧水だからこそニキビ跡に良くない化粧水の成分について調べてみました。
-アルコール成分-
ニキビ跡のトラブルを抱えている方がつい手を伸ばしてしまいがちな「さっぱりタイプ」や「過剰な皮脂を抑える」「皮脂が気になる方に」などの特長を持った化粧水はNGです!これらにはアルコール成分がたっぷり配合されている事がほとんどで、過剰な皮脂分泌をさらに促進し、肌表面がさっぱりしてしまう事でコメドの原因や毛穴の角化の原因に。
《成分表示》
エチルアルコール、エタノール
目的:肌表面の殺菌や消炎効果
《間違いやすいアルコール表示》
化粧品パッケージなどの成分表記を見ると、他にも「・・・アルコール」と名前にアルコールという言葉がついている名前が数多くございますが、化学構造に基づきアルコールとついてしまうだけで、目的はエチルアルコールやエタノールとは全く別のものとなりお使い頂くのに問題はございません。
-ピーリング成分-
肌を殺菌し余分な角質を取り除いていく作用の強い成分で、肌への刺激も強い成分です。
《成分表示》
サリチル酸、硫黄
-収れん成分-
お肌表面を一時的に酸性へ傾けて使い心地をさっぱりスッキリさせる成分。収れん成分と同時にたくさんのアルコール成分が配合されており、肌への刺激もさながら乾燥や小じわの原因にもつながります。
《成分表示》
酸化亜鉛、乳酸、クエン酸
-石油系合成界面活性剤-
界面活性剤と聞けば、化粧品へ配合されている成分の中で最も悪い成分のような情報が飛び交っていますが、決してそうではございません。本当に肌へ悪いとされているのは石油系合成界面活性剤です。
この石油系合成界面活性剤は200種類ほどあると言われており、肌のバリア機能を破壊しその為にお肌のターンオーバーを狂わせてしまいます。記載する成分は主に化粧品へ配合されている成分です。
《成分表示》
ラウリル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸Na)
ラウリル硫酸アンモニウム
パレスー3硫酸Na
パレスー3硫酸アンモニウム
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
アルキルエーテル硫酸ナトリウム
まとめ:
ニキビ跡のトラブルのあるお肌は健康なお肌と違い、敏感なお肌となっており刺激にすぐに反応しやすい状態です。
特に洗顔後のお肌に使う化粧水は肌への浸透の度合いや浸透する量が多い事から商品選びには注意が必要となります。お肌に安全でかつお肌に充分な潤いを届けてバリア機能を高める事が、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進させる事につながり、その結果ニキビ跡のトラブルを改善する事になります。
知識を深めて、お肌の健康を取り戻しましょう。