つらいひび割れとサヨナラ!あかぎれを防ぐための対策とハンドクリーム等厳選アイテム
今年は秋らしい気候を飛び越えて、寒さを感じる日が多いですね。
お肌が敏感な人はそろそろやっておかないといけない事があります。
そう、あかぎれ対策です!
乾燥する季節には、手や指、足のかかとなどの肌がぱっくりと割れ、水がしみたり、じんじんと痛みが続いたり。
このような、ひび割れやあかぎれのつらい症状を毎年繰り返してしまう人がいます。
なんと女性の3割以上が深刻なひび割れに悩んでいるとか。
かくいうわたしも昔、絆創膏を貼りまくっていた手を4歳の娘から見られて
「ママの手いつもケガしているね」と言われた事があります。
正直仕事と家事を続けていると手も足も、1日中休みなく使っていてケアをする暇がないくらいです。
でもこの娘のひと言に、意外と手は人に見られているという事に改めて気づき
「いつも娘にキレイな手で触れてあげたい」
「周囲の人にみられても恥ずかしくないようにしたい」
そう思ってハンドケアに真剣に取り組むようになりました。
といっても取り分けて難しい事をするわけではなく、日頃からいくつかのポイントさえ抑えておけば、誰でも自宅ケアで症状を予防&改善できます。
ここでは、前半であかぎれやひび割れの原因、自宅でできる予防&対処法とおすすめのハンドクリームを紹介し、中盤~後半では早く治すためのお薬やアイテムについてまとめています。
あっ!しまった!と思う前にぜひ読んでみてください。
目次
あかぎれの症状についておさらい
あかぎれもひび割れも、冬にかかる人が多い症状です。
冬の季節には、肌表面の水分が減少し、空気が乾燥することにより、肌が水分不足になってカサカサになり、皮膚が割れることがあります。
割れる度合いが軽いものは「ひび」「ひび割れ」と呼ばれますが、割れが深くなり、赤い真皮層までが見えて、炎症や出血が生じているものは「あかぎれ」と呼ばれています。
あかぎれになる原因とは~どうして繰り返すの?
あかぎれのおもな原因は空気が乾燥することによる肌の乾燥ですが、ほかにも原因があります。
同じ環境で過ごしていても、人によってなりやすい場合とそうでない場合がありますよね。それは、空気以外のにも3つの要因が関わっているからです。
では、あかぎれの原因について詳しくみてみましょう。
1) 乾燥
もともと手足の肌は角質が分厚く、皮脂が出にくい部分ですが、寒い季節になると、汗をかきにくくなり、皮脂分泌も少なくなります。
普段、肌表面は、汗と皮脂が混ざって皮脂膜が作られ、肌を防護しています。ところが、汗も皮脂も減少すると肌表面は無防備になり、肌の水分が蒸発し、カサカサの状態に陥ります。
また、空気も乾燥するので、余計に肌は乾燥し、水分不足になります。
2) 血行不良による肌再生の乱れ
血行不良もあかぎれの原因になります。寒さで身体の活動が鈍り、血行が悪くなると、栄養分が末端に行き渡らなくなります。
もともと体が冷えやすい人は、余計に寒さの影響が出ます。栄養不足の肌は、肌再生が乱れ、十分に水分を保持できず、カサカサになります。
そのため、あかぎれは手足の指先、耳などにできることが多いのです。
3) お湯などで皮脂を落としすぎている
意外かもしれませんが、あかぎれの原因になるのが、お湯です。
今時のご家庭は給湯器が当たり前のように備わっているので、寒い時期には水仕事もお湯でする機会が増えると思います。
ところが、お湯は、肌を守る皮脂膜を洗い流してしまうのです。皮脂膜が失われると、肌の水分が失われ、そのうちに肌が硬くこわばり、ひび割れが生じます。
特に手が荒れやすい人はゴム手袋などをはめて水仕事をおこないましょう。
これだけでもあかぎれ予防に大きな効果が期待できます。
4) 刺激
手洗いの後の水気、物を触ったときの摩擦なども、肌が弱っているとあかぎれの原因になります。
また、かかとにできるあかぎれは、歩くことによって体重がかかる強い刺激も原因の1つです。
また、かかとには皮脂腺がないので、皮脂分泌でうるおうことがありません。摩擦による刺激を強く受け、肌の水分が失われ、硬くなり、ひび割れが生じます。
あかぎれ予防のポイント
あかぎれの原因は、乾燥や血行不良、水気も含めた刺激全般と申し上げました。
続いて予防の際のポイントを順にチェックしておきましょう。
1)手を保湿するハンドクリームの選び方
手を保護するために普段からワセリンを愛用している方も多いと思います。
確かにワセリンは安価でありながら手荒れ予防には最適です。
ただし、このアイテムはうるおいを与えるのではなく、内側にある水分を閉じ込めて外からの刺激から肌を守る仕組みなので、冬などひび割れが悪化しそうな場合は、ワセリンのほかに水分を補充してくれるハンドクリームを選ぶのがベスト。
さらに各種ビタミンや肌修復作用のある成分もプラスしているものなどもおすすめです。
2)刺激を避けるために手袋を活用
あかぎれの予防には、紙類を触る、洗剤を使う、などの刺激をやめることが一番なのですが、なかなかそうもいきませんよね。
水仕事の際にはゴム手袋を使う、外出時には綿手袋をする、というのは効果的です。
耳にあかぎれができる場合は、耳あてや帽子、マフラーなどでおおいます。
3)水気を拭き取って皮脂を落としすぎない
手洗いの後はすぐに水気を拭き取ります。
汗をかいた時も放置せず、清潔に保ちましょう。とくに、足のあかぎれは、靴や靴下で蒸れると悪化します。
4)肌の健康維持のために栄養素をきちんと摂る
普段の食生活で、効果的な栄養素を摂取することも大切になります。とくに必要なのはビタミンです。
ビタミンEは、血行を良くする作用、肌をやわらかくする作用があります。あかぎれの予防にも早く治すにもぜひ摂りたい栄養素です。
アーモンドなどのナッツ類、オリーブ油などの植物油に豊富に含まれています。
5)加湿器を活用
空気が乾燥する季節は、加湿器を使うのもおすすめです。空気の湿度が上がれば、肌の乾燥も弱まります。
あかぎれ・ひび割れ対策におすすめのハンドクリーム
ひび割れやあかぎれ対策の基本は、やはりハンドクリームによるハンドケアです。面倒でも毎日、一日に何度もすり込むことで、乾燥や刺激から肌を守ることができます。
ここでは、人気のハンドクリームを7個ご紹介しましょう。
・ユースキンA
黄色い色が特徴的な定番のハンドクリームです。黄色い色は、ビタミンB2の色なのです。しっかりビタミンが補給できるので、カサカサで栄養不足になってしまった指先におだやかに効き目を発揮します。
ひび、あかぎれ、しもやけなどに効果的で、家族で使える安心のハンドクリームです。
・アベンヌ薬用ハンドクリーム
アベンヌ温泉水と天然油分ミツロウを配合した、保湿効果の高いハンドクリームです。
手荒れ全般に効果がありますが、余計なものが一切添加されていないので、敏感肌でも使える低刺激です。さらっとしていてベタつかないのにしっとりうるおいます。
・ニュートロジーナ ノルウェーフォーミュラ
ノルウェーの漁師さんのために開発されたと言うハンドクリームです。高品質で植物由来の99%純グリセリンが配合されています。
美容成分のベリーのほか、シア脂、ワセリン、ミネラルオイルを配合しています。高濃度のうるおい浸透処方で、肌をやわらかくし、肌の奥まで浸透して保湿します。少量でもよく伸び、うるおいが長時間続くのも魅力です。ベリーの微香性があります。
・アトリックス エクストラプロテクション
あかぎれの治療薬にも使われる、傷を修復するアラントインと、血行を促進するビタミンEが配合されています。
よく伸びて肌に密着し、撥水性と耐水性のある膜が、肌を水や刺激から守る高密封集中リペア処方です。肌表面を密封し、肌のうるおいを閉じ込め、薬効成分が奥まで浸透します。
・ロコベース リペアクリーム
肌の脂質成分として、セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸という3つの脂質成分を補い、肌表面に皮脂膜を作るので、保湿効果が長く続きます。
また、ナノ化された成分が角質の隙間に密着してうるおいを保ちます。防腐剤無添加と、保温力を上げるために配合された硬めの成分であるパラフィンにより、硬めのテクスチュアになっていますが、温めるとすーっと伸びます。
・ロクシタン シアバター
ロクシタンのベストセラーのハンドクリームです。天然の保湿成分シアバターが20%配合されています。
シアバターは、シア脂とも呼ばれ、ハンドクリームによく配合されている天然の保湿成分です。天然植物油が主成分なので、家族で安心して使えます。水仕事の多い子育て中のママにも支持される、頼れるハンドクリームです。
あかぎれの治療薬について
最近は、ドラッグストアで購入できる市販薬でもあかぎれ対策ができるものがあります。
病院を受診するほどではないけれど痛みが続く、治っても自宅ケアを続けないと繰り返してしまう、という場合、手軽に使える市販薬は頼もしい存在です。
良い成分が配合されていますので、適切に使って症状を改善しましょう。
・池田模範堂 ヒビケア軟膏
第3類医薬品です。有効成分として、修復作用のあるアラントイン、肌細胞を活発にするパンテノール、血行をうながすビタミンE、かゆみを抑えるジフェンヒドラミン、保湿成分グリセリンを配合しています。
繰り返し割れてしまう患部を根本から治してくれる治療薬です。無臭でベタつかず、使いやすいのも嬉しいところです。
・ロート製薬 メンソレータム ヒビプロ
割れてしまった肌を修復し、保護してくれる治療薬です。ワセリンベースの軟膏で、肌を刺激から守り、きれいな肌へと修復してくれます。
ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノール、ジフェンヒドラミンなどの豊富な有効成分のほかに、ワセリン、流動パラフィン、サラシミツロウ、パルミチン酸などの保湿成分も配合しています。
あかぎれに効く成分とは?
治療薬に含まれているおもな成分は次の通りです。
ビタミンA:新陳代謝を促進し、肌の生まれ変わりをうながします。きれいな肌へとみちびきます。
ビタミンE:血行をうながし、栄養分を届け、傷の修復をうながします。
アラントイン:皮膚を修復する作用があります。
グリチルリチン酸:抗炎症作用があり、ひびやあかぎれの悪化をふせぎます。
イソプロピルメチルフェノール:殺菌作用でひびやあかぎれの傷口を清潔に保ちます。
ジフェンヒドラミン:かゆみを抑える作用があります。
ワセリン:肌表面にバリア機能を張り、肌を刺激から守る保湿成分です。
ビタミンやワセリンは、ハンドクリームにも含まれている成分なのですが、傷口を治療する効果がある有効成分は、薬用の治療薬に重点的に配合されています。
あかぎれの予防や悪化を止めるにはハンドクリームが効果的ですが、早く治すには治療薬を使ったほうが良いですね。
また、最近ではあかぎれに効くアイテムも出回っています。これにも一部の有効成分が配合されていますので、普通のハンドクリームよりも治癒に効果的ですよ。
あかぎれ対策におすすめのアイテム
最後に、ひびやあかぎれにおすすめのアイテムをご紹介しましょう。いろいろと出回っていますので、順番にご紹介しますね。
ひびやあかぎれに効果的な方法として注目されているのが、ハイドロコロイド素材による湿潤治療です。
従来の消毒薬を使って傷を治すのとは180度違う方法なのですが、しみて痛みが出ることなくきれいに治るという方法なのですよ。
ハイドロコロイド素材によるモイストヒーリング(湿潤療法)とは
ハイドロコロイドは、傷口から出る体液を吸収し、かさぶたの代わりに傷口にフタをするポリマー素材の樹脂です。
このハイドロコロイド素材を使った方法は、モイストヒーリング(湿潤治療)と呼ばれています。
あかぎれのような深い傷の場合、傷口からは透明な体液が分泌されます。この体液には傷口を治すはたらきがあるのですが、水を使うと洗い流されてしまいますし、普通の絆創膏では吸収されて傷口が乾燥します。
乾燥したほうが早く治るような気がしますが、じつは、体液が保持されているほうがきれいに早く治るのです。
ハイドロコロイド素材のパッドを当てると、傷口が密閉され、体液を吸収し、そのまま保持します。また、傷口が乾燥せずかさぶたが作られないと、皮膚がきれいに再生し、傷跡が残りにくくなるというメリットもあるのです。
このような素材を使った絆創膏を使う場合は、消毒薬は使わず、傷口は水で洗い流すだけで絆創膏を貼ります。また、毎日貼り替えず、2、3日は貼り続けます。
人気の市販品をご紹介しましょう。
・バンドエイド キズパワーパッド
キズパワーパッドは、ハイドロコロイドによる完全防水素材のバンドエイドです。水に濡れてもはがれにくく、痛みを抑えます。
完全防水であかぎれの傷口をしっかりふさぎ、傷口から分泌される体液を閉じ込める、モイストヒーリングの方法で傷口を早く治します。
この方法だと、かさぶたを作らずに自然に傷をふさぐので、かさぶたが取れる時のトラブルも予防できます。
また、仕事のうえで軟膏を塗る、手袋をする、ということができない場合も、キズパワーパッドを貼ればあかぎれの予防と改善ができます。
キズパワーパッドは、薄くやわらかいので、指先の動きをさまたげず、使いやすいのも特徴です。
・ニチバン ケアリーブ治す力防水タイプ
ケアリーブ治す力防水タイプも、キズパワーパッドと同じく、ハイドロコロイドによる完全防水素材で、モイストヒーリングの方法で傷口を治します。さらに、透明な防水フィルムで目立たないのも特徴です。
傷口が早く治り、かさぶたも作らずに皮膚を再生し、傷跡が残りにくく、素早くきれいな肌に戻してくれます。
☆バンドエイド
従来のバンドエイドも役立ちます。
あかぎれの傷口を密閉してくれるので、保湿力のあるハンドクリームを丁寧に塗った後、バンドエイドで傷口をふさぐようにすると、早く治るでしょう。
☆液体絆創膏
液体絆創膏は、水絆創膏とも呼ばれます。一見、接着剤のように見えますが、肌に塗るとそのまま固まり、水を通しません。透明で目立たず、指の動きもさまたげないので、水仕事をする際に便利です。
ただ、広範囲を塗るのには適していないので、指先のあかぎれにピンポイントで塗る使い方が適しています。
・小林製薬 サカムケア
第3類医薬品の液体絆創膏です。ひび割れ、あかぎれ、さかむけ、小さな切り傷などに使います。
ハケが付いていて塗りやすいのが特徴です。
☆キューティクルオイル
爪の甘皮処理をするために使われる保湿オイルです。爪の生え際の乾燥を防ぎ、水分を補って栄養を与えます。
指先の爪と皮膚との間にできるささくれやひび割れには、キューティクルオイルを塗るのも効果的です。浸透力が高いので、手洗い後にキューティクルオイルを爪周りから指先にかけて塗り、次にハンドクリームを塗ります。
指先をマッサージしながら塗ると、血行も良くなり、いっそう効果的です。
☆手袋
手荒れ防止に綿手袋が良いと言われています。ゴム手袋も水を通さない点では良いのですが、長時間つけていると蒸れて逆効果になることも。綿手袋のほうが肌にやさしいのですね。
綿手袋も良いですが、わたしが気に入ってるのはこの手袋!
・麻福ヘンプ おやすみ手袋
通気性が良く、軽くてやわらかいハンドケア専用の麻手袋です。
変な締め付け感もないので年中愛用してます。
ハンドクリームを塗ってから手袋をしてひと晩寝ると、しっとりすべすべの肌になれます。
一般的な手袋を使うと、汗ばんで蒸れてしまったり、暑くて外してしまったりということになりますが、おやすみ手袋は、通気性にすぐれ、手首にリブがついて外れにくくなっています。
まとめ
今回は、乾燥の季節につらいあかぎれやひび割れについて、原因と対処法をお伝えしました。
ひび割れが手の指などにできると深刻な症状になるのも早く、毎日つらい思いをすることになります。でも、早めに予防をして、症状が出始めたらすぐに対処するようにすれば、深刻な状態には陥らずに済みます。
肝心なのは「事前に準備をしておく」事です。
あなたもぜひ大切な(大好きな)あの人のためにも
キレイな手でいてあげてくださいね。