首イボの原因と治し方、ぶつぶつに効果のある成分やお薬について知ろう
首のイボが気になるという方、いませんか?最初は1個だったのに、気が付いたときにはたくさんになってしまっている人、首にからデコルテにかけてぶつぶつと出来物がある人、おできというよりも隆起しているようなイボがある人…様々かと思います。
首や胸元にイボがあったら、襟の開いた服を着にくくなりますし、ネックレスが引っかかったりする度に気になってしまいます。
そのせいでオシャレが楽しめないという人はぜひ、首イボの原因と治し方について知っておくべきです。
ニキビと違いイボは皮膚が塊となってしまうため、ケアも大変面倒ですが、今悩みを抱えている方のために、首イボの治し方について、原因から、ぶつぶつに効果的な成分、お薬、病院での治療など紹介しています。
ぜひご覧になられてください。
目次
首イボができてしまう原因とメカニズム
首イボは皮膚と脂肪から構成されており、出来やすい場所としては首やワキ、胸や横っ腹と言われています。
首イボができてしまう原因として代表的なものが肌同士や肌と服がこすれてしまうことによって、摩擦が刺激となってイボを発生させてしまうと考えられているのです。
また、紫外線によるダメージが一定量を越してしまうと強い紫外線を浴びたあとにイボが出来てしまうというケースもあるようです。
外部からのウイルス感染によってできるものもあるというから驚きです。
角質粒を放置しておくとイボに進行しやすい
角質粒とイボは同じ人間の皮膚から発生していますが、根本的に違うのは角質は肌の老廃物が蓄積されたものという事です。シミが進行してもできることがあります。
ただし、角質粒はポツリと盛り上がった小さな膨らみが、複数点在している状態が多く、この状態を放っておくと、スキンタッグのようなイボに進行してしまうことがあります。
自分の体を触ってみて、ザラザラとした角質が気になる方は、常日頃からスキンケアのお手入れに注意をしておかなければなりません。
首イボができやすい人と年齢ってあるの?
若い頃は無かったはずの首イボが、気が付いたときには出来てしまっている…実は首イボには出来やすい年齢があるのです。
その年齢というのが、30代。アラサーになることから、わたしたちの体は確実に老化の一途を辿ることになり、適切な対処をしない限り加齢と共に増えていってしまうのです。
若い人では30代に入った頃に多くみられるようになりますが、一番多いのは更年期を迎えた女性。
女性ホルモンの分泌状況が若い頃とは変わってしまい、様々なマイナートラブルに悩む年代ですが、この時に首イボも発生してしまうというケースが多くみられます。
首以外にもできやすい箇所がある
イボは、実は首だけではなく様々な部分に出来てしまいます。
できやすい箇所を確認しておきましょう。入浴時などに、自分の皮膚の変化を感じられるようにマッサージ等を習慣化するのも良いかもしれませんね。
・脇まわり
タンクトップやキャミソールといった下着が一番擦れてしまう部分でもあるワキ周り。
どんな服を着ても通気性が悪ってムレてしまい、動くことで摩擦が発生してしまう…イボにとって最良の環境が脇周辺なのです。
・横っ腹
服との摩擦はそう多くないイメージの横っ腹ですが、実は物を持ったときや腕を振って歩くと想像以上に擦れています。
行動するたびに皮膚に刺激がいってしまう部分であることから、イボが発生しやすい場所といえます。
・太ももの付け根
医学的には鼠径部(そけいぶ)と表現されることの多い、太ももの付け根部分の前部はイボが出来やすい場所です。
リンパの通り道がすぐ側にあることから、リンパ液がドロドロの状態であったり、水分が慢性的に足りなかったりすると老廃物が溜まってしまいイボの発生を助長してしまうとの関係性を示唆する話しもあります。
首イボは、人にうつるって本当?
首に出来るイボは、人にうつってしまうのでしょうか。
その答えは、イボの種類によって様々…うつるイボがあれば、うつらないイボもあります。
次項目にイボの種類ごとに細かに説明をしていきますので、自分のイボがどのタイプであるかをチェックすると同時に、うつるイボなのかどうかも併せて確認してみてください。
首イボの種類と特徴
首イボと言っても、たくさんの種類があり特徴もそれぞれに違ったものを有しています。自分に出来てしまっているイボの特徴を知っておきましょう。
・アクロコルドン
画像引用元:ウィキペディアより
首や胸元にできるイボの多くがこのタイプと言われているくらいに出来やすい種類のイボです。
皮膚が柔らかい場所に多く出来、肌色で大きさは3ミリ程度と小さ目なことから気付かずに放置してしまいがちなイボがこれにあたります。
これはウイルスに感染せずなんらかの外的刺激によって発生してしまうイボとされていますので、他人に感染させてしまう恐れはありません。
首に出来やすいイボですので、ネックレスにひっかかってしまい不快な思いをされることもあるでしょう。
ひっかかって擦れてしまうと症状を悪化させ、炎症を引き起こしてしまうことにもつながりますので注意が必要です。
・スキンタッグ
画像引用元:http://www.gohongi-beauty.jp/blog/?p=11662より
加齢によって発生するといわれる、小さいながらも立派な腫瘍。しかしスキンタッグは全て良性の腫瘍のことを指します。
原因は、汗をかく場所に多く発生してしまうと言われており、先程述べた脇や横っ腹というよりもスキンタッグに特化していえば顔や首まわり、手や腕、背中にも出来てしまいます。
このイボは、肌色だけではなく茶色になるものや黒っぽく見えるものまで様々です。黒っぽく見えるものはホクロと混同してしまいそうになります。
大きくなると1センチほどになります。平らなものからボコっと盛り上がるものまで形も一概にいえないので、これはスキンタッグなのかどうか…と判断するのが難しいのが特徴です。
これはウイルス感染によって発現するイボではありませんので、他人にうつしてしまう可能性はありませんので安心して良いでしょう。
・老人性イボ、脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)
画像引用元:http://www.gohongi-beauty.jp/blog/?p=11662より
こちらもスキンタッグと同じく良性の腫瘍です。
老人性イボとも言われます。原因はズバリ加齢。年齢をかさねていくと自然に出来てしまうタイプのイボです。
出来る場所としては顔や体問わずどこにでも出来てしまうのが特徴で、色も様々。
肌色が多いようですが、褐色や黒っぽくなることもあります。更に、平らな形のものからポコっと盛り上がったものまで形も色々あるのが特徴で、痒みを伴う場合もあるので注意が必要です。
年齢を重ねていくにつれ、どんどん大きくなってしまう傾向がみられます。気付いたときに除去しておけば大丈夫です。こちらも感染する心配はない種類のイボです。
・尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
イボの代表的なものとして知られるのがこの尋常性疣贅という種類のものです。
手の指や足といったこすれやすい部分に多く出来ます。
これはヒトパローマウィルスというウイルス感染が原因でもたらされるイボで、他人へ感染してしまうのが厄介なところ。
公衆浴場などでも簡単にうつされてしまうので傷口のある人は注意が必要です。硬く、皮膚が白っぽくなり突起状の組織を形成するのが特徴です。
・扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
イボといっても大きくなることは少なく、その名の通り平べったい見た目が特徴的なイボがこの扁平疣贅です。
このイボはウイルス性で、傷口から感染しみるみる増殖を広げます。
皮膚内部には行き届かず皮膚の表面に平らなイボを出現させていきます。比較的若い年代に多くみられるイボの種類で、女性に出来やすく、更年期を迎えるあたりでの発症はほとんど見られなくなります。
大きさは他のイボに比べて小さ目の2ミリほど。色は肌色がほとんどで、ニキビのような見た目をしています。
顔に出来やすく、痛みやしこりのある感覚は一切ありません。そのために気付かず放置してしまい、大増殖をさせてしまう危険性のあるイボといえます。
ウイルス性ですので、このイボも他人へ感染させてしまいます。家族とは使用するタオルを分けるといった適切な対処をとるようにしましょう。
スキンタッグや脂漏性角化症はどちらも年齢を重ねていくにつれて発症のリスクが高まるイボです。これらを総称して老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)と呼ぶこともあります。
首イボにならない3つの予防法
出来ることなら、そもそも首イボを作りたくない!と思いますよね。
首にブツブツが出来てしまわないように予防を、今日から始めてみませんか?
誰でも出来る簡単なデイリーケアで、首イボの発生を食い止めることができます。
その1、皮膚への摩擦を防ぎましょう!
主な原因がまだはっきりと解明されていないイボのメカニズム。それでも、原因として代表的なものが皮膚への摩擦です。
皮膚がこすれることによってダメージが蓄積されてしまい、そのストレスが皮膚の細胞を押し上げてイボとなってしまうのです。
従って、この皮膚への摩擦を防ぐために日常的にボディークリームを塗ることをオススメします。
肌を乾燥した状態にせず、クリーム等を使ってしっとりと仕上げることによって、肌同士の摩擦を軽減することができます。
更に、屋外へ出るときには必ず紫外線対策をうちましょう。
目には見えない紫外線も肌へは強力な刺激です。少しの距離でもすっぴんで出歩かず、紫外線除去成分が配合されたBBクリームなどでベースメイクを行なってから外出しましょう。
顔のみならず、首、手、足…体全体の乾燥を防ぐために、朝と晩はしっかりとスキンケアの時間をとりましょうね。
その2、代謝を高めましょう!
首イボが発生してしまう原因として、老化が挙げられます。
老化によって人の体の新陳代謝が悪くなってしまい。肌へ加わったダメージが回復されずに蓄積されやすくなってしまうのです。
ですので、自分の代謝を高めて皮膚の生成が十分に行われるように促すことも良いでしょう。適度な運動を心がけ、規則正しい生活をして十分睡眠を確保しましょう。
できるだけ肌ストレスを軽減して、バランスの良い食事を心がければ代謝を高めることが出来ます。
皮膚の生まれ変わりであるターンオーバーも、代謝によって行われますので良い効果が期待できます。
その3、傷口を適切にふさぎましょう!
加齢に起因するイボは関係ありませんが、ウイルスに感染して発症してしまうイボもあることをおわかりいただけたかと思います。
ウイルスは傷口から入ってきてしまいますので、傷は大小関わらずきちんとふさいでおくことをオススメします。
プールや公衆浴場を利用する時は、ささくれといった小さな傷でもしっかりと防水素材の絆創膏を貼っておき、ウイルスの入り口をふさいでしまうことによって、イボを発生させる菌から隔離することができます。
首イボを自宅で治す方法とは
首イボは自宅でのケアで改善することが可能です。どういった方法で治せば良いのでしょうか。
・保湿が基本!首イボケアには多めに保湿剤を
首イボにお悩みの方に今日から早速始めていただきたいケアは、保湿です。
皮膚は老化してしまうことによって含有水分量が減ってしまいます。皮膚の乾燥は皮膚の摩擦をひどくさせてしまいます。
保湿を毎日必ず行うようにすることで、イボを未然に防ぐとともに出来てしまったイボを悪化させない対処として一番重要です。
・紫外線をカットしてくれるアスタキサンチンに注目!
保湿と共に紫外線をカットしてくれる効果が期待できるのがアスタキサンチンという成分です。カニやエビといった甲殻類を熱すると赤くなりますよね。
この天然由来の赤い色素がアスタキサンチンです。こういった理由で某大手化粧品メーカーが「赤のチカラ」と謳っているほど。
このアスタキサンチンには紫外線から肌を守る効果やそもそもの老化を食い止めてくれる抗酸化作用、ウイルスに負けない体づくりの元となる免疫力強化といった効果を秘めています。
ぜひ、保湿に用いるクリームや美容液にはこのアスタキサンチンが配合されたものを選択してみてください。
首イボに有効な成分とお薬について
首イボに有効な成分とは、お肌を健康な状態に戻す効果のあるものとも言えます。
それらの成分を積極的に摂取することによって、イボの改善が出来ると言われています。
ヨクイニンの効果
麦に含まれている成分。古来よりイボ取りに対して効果があるとされている漢方薬です。
ヨクイニンとは特にハトムギの種に含まれている成分の事で、肌の炎症回復、皮膚再生、保湿、皮膚の柔軟化等に有効です。
その他、コイクセラノイドという成分が腫脹組織に効果的に働きかけると言われています。
飲み薬や塗り薬にも配合されていることが多く、食品だとハトムギと称されることから塗っても食べても効果が期待できる有効成分なのです。
杏仁オイルの効果
杏の種から採れる油のこと。人体に存在している皮脂と似た成分をもっていることから、乾燥対策に塗るオイルとしてこの杏仁オイルが注目されています。
天然由来だから毎日使っても安心ですし、使う人が赤ちゃんでもお年寄りでも大丈夫なのも嬉しいポイント!肌の新陳代謝を高める効果もありますので、毎日のスキンケアに利用するのがオススメです。
ドクダミエキスの効果
毛穴を正常にする作用があるといわれ、こちらも古来から親しまれてきた漢方薬。
厚生労働省が定めている日本薬局方に記載済みということもあり、その効果は国から認められた確かなものです。
殺菌・除菌効果に加えて皮脂の抑制作用も持っているので、不必要な脂を除去しつつ清潔な肌で保つことによって首イボの菌の繁殖を抑制することが可能です。
首イボ除去に最適な化粧品ってないの?
さきほど、ヨクイニンなど首イボの治療に有効な成分をお伝えしましたが、それぞれ単体で使用しても効果が出にくい場合があります。
特にお肌自体に異常がでやすい年代や体質の方は複数の原因が重なっているため、お肌の潤い維持や刺激に負けない素肌づくりを同時に行うことが早期治療のポイントとなります。
そこで最近のスキンケア製品では首イボを治すために効果的な化粧品が発売されています。
中でも一番オススメなのは、オールインワンタイプ。
イボの除去に必要な成分と美容成分が同時に含まれているので、ぶり返しの予防や通常のスキンケアにもすばらしい効果を発揮します。
ヨクイニン+ハトムギ+あんずのトリプル成分に、アロエベラやプラセンタ、ヒアルロン酸まで配合された、首イボ取り&オールーインワンジェル。
市販の治療薬で治す場合
こうして有効な成分を摂取させながら、患部に直接市販の治療薬を用いることで治療を試みることが可能です。
市販薬だと、患部に貼るタイプと塗るタイプが多いです。よく使用されている成分はサリチル酸。
皮膚の角質を柔らかくして、イボを除去するという方法が市販薬には多く用いられています。
ただ、市販の治療薬で効果の出るイボとそうでないイボがありますので、確実に治したい人は皮膚科を受診した方が良いでしょう。
病院での治療方法について
病院での治療はイボの大きさによって様々な種類に分かれます。
まだそう大きくない状態であれば、ピンセットやハサミで取り除けます。レーザー治療や液体窒素を用いて治すことが可能ですし、大きくなりすぎた場合は切開手術をすることになります。
自宅でのケアをしていても快方に向かわない時には、ためらわずに皮膚科を受診しましょう。
・ピンセットやハサミによる切除
皮膚科で即日行ってもらえます。医療費も比較的安価で済みますので、小さなうちに切除してもらうことが望ましいでしょう。
・液体窒素で冷凍
イボを瞬間冷凍して凍結させ、組織を死滅させます。治療の後はかさぶたになりますが、2習慣ほど経てば自然ととれるのを待つのみで大丈夫な治療法です。
液体窒素はマイナス200度。比較的イボの数が増えすぎていない場合に用いられることが多い治療法となっています。
・レーザー治療
炭酸ガスのレーザーを使用し、一瞬でイボを焼き切ってしまいます。
数が多い場合は一日で治療が終わりませんので、数日間に分けて施術を受けることにあります。保険の適応が利かない場合がありますので、あらかじめ医師に相談をしておくことをおすすめします。
・切開手術
局所麻酔を行ない、イボの根本となる部分にメスを入れます。
切開した部分は縫い付けることになりますが、半年ほど経てば傷や赤みはほとんど消えて自然に無くなりますので安心して治療を受けてくださいね。
まとめ
オシャレを楽しむためには、イボが出来ない方が嬉しいですし、出来てしまっても数個のうちに治療をすることが望ましいです。
基本は、毎日の保湿で皮膚の乾燥を防ぎ、イボが出来にくい生活を心がけて首イボによる悩みを解消していくのがベストではないでしょうか。