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肌断食の正しいやり方Q&A、お肌を休ませるスキンケアのまとめ

治療法   35,734 Views

肌断食は、肌のダイエット。

成功すれば、子どもの時以来の安定したうるおい肌が手に入ると言われています。

でも、軽い気持ちで始めてしまうと、逆にダメージを与えてしまうリスクもあります。

従ってスキンケアでは諸刃の剣のようなイメージを持っている人が多い様です。

例えば、世間では様々な美容愛好者の方が、実体験や口コミをブログ等で公開していますが
成功した、失敗した、両方の意見が乱立しているので

 

「結局、どれが正しい事なのか素人には判断しにくい」
と、なっているのではないでしょうか?

 

実はお肌を休ませる方法には、幾つかの段階や種類、事前に知っておかなければならない
ポイントがあり、肌の断食が成功した方々は、それをしっかりと守っているのです。

そこで、肌断食に関する効果や、やり方、注意点など専門の方々の著書や情報をわかりやすくまとめてみました。

プロセスやリスクを知って、じっくり丁寧に取り組み、上手にお肌を回復させましょう。

目次

  1. そもそも、肌断食とは?
  2. 肌断食が向いている人、いない人
  3. 肌断食の代表的な効果
  4. 実践中にあらわれる好転反応とは?
  5. 肌断食の4つの方法
  6. 間違った方法と注意点5つ
  7. 角質培養と肌断食の違いは何?
  8. まとめ、肌断食でよくある質問

 

そもそも、肌断食とは?

肌断食とは、肌のケアをやめて、本来の肌のはたらきを回復させる方法です。

一言で説明すると、普段のスキンケアをやめることによって、過度のスキンケアや濃いメイクで疲れた素肌を休めます。

そうすることで、肌が本来持っている潜在能力を引き出し、健康な素肌を取り戻そうとするのです。

完全な肌断食であれば、水のみで洗顔し、洗顔後も何もつけないという方法になりますが、
何もつけないというのは、女性にとってはかなり冒険です。

もう少しソフトな方法としては

  • 週末だけメイクやスキンケアをやめるという方法
  • クレンジングだけやめる方法

もあります。

肌断食は、本来の肌の力を引き出そうとするものなので、成功できるかどうかは、それ以前のスキンケアや生まれつきの肌質に影響されます。

 

肌断食が向いている人、いない人

当たり前ですが、肌断食の効果がいちばん出やすいのは、もともとスキンケアをあまりしてこなかった人です。

洗顔料と化粧水だけだったような人は、それをやめてもたいしてつっぱらず、すぐにうるおうやわらかい肌に変わっていきます。

週末だけの実践でも十分に効果が出るので、メンテナンスとして定期的に行うと、年齢を重ねてもしなやかにうるおう素肌が保てるでしょう。

しかし、色々なスキンケアで肌に負担をかけてきた人にも、肌断食は効果が出ます。

お手入れをやめた後は回復するまで時間がかかりますが、保湿やピーリングのし過ぎで疲れ切っている肌では、断食の成果がより体感しやすいと思います。

その反対に、肌断食が向かない人は、生まれつき弱い肌の人です。

アトピー体質や子どもの頃から敏感な肌の人は、以前に比べればキレイでうるおう肌にはなっても、何もつけないで1年中過ごせるほど健康で丈夫なツヤ肌にまでは難しいでしょう。

従って、子どもの頃から弱い肌だった人は、肌断食も慎重に始めたほうが良いと言えます。

 

肌断食の代表的な効果

肌断食には、その人の肌質を改善する効果があります。

余計なケアをしないことで、もともと備わっている肌のはたらきが活性化し、環境の変化や刺激にも強くしなやかな肌に生まれ変わります。

幼い子どもの肌は何もしなくてもハリと弾力がありますが、それに近い素肌になっていくということですね!

具体的なものを以下に挙げてみました。

 

・自然にもっちりと潤いのある肌を得られる

肌断食を続けていると、しだいに肌の乾燥が減っていきます。肌の表面も奥もうるおいが増し、つねに必要な水分量が保たれるようになります。

肌が奥からうるおう理由は、強い洗顔で一時的な乾燥を招き、こする刺激を毎日与えることがなくなることが大きいでしょう。

普通のスキンケアでは、コラーゲンやセラミドを与えて保湿しますが、角質層が水分をしっかりたくわえられるようになると、肌の奥からしっとりふっくらになります。

 

・適度な皮脂分泌を抑える

皮脂分泌も、過剰な保湿やクリームでフタをする行為によって影響を受けてきているので、保湿をやめれば皮脂分泌も正常なはたらきを始めます。

 

・毛穴トラブルレスの美肌

自然な皮脂調節が行われるようになると、毛穴がキレイになります。

毛穴のヨレ、開き、詰まり、ニキビなど、乾燥やアンバランスな皮脂量が原因の肌トラブルがなくなります。

肌のキメが整い、顔色も均一に良くなるので、薄いメイクでもキレイに見えるようになるというのもメリットですね。

 

・環境の変化に負けない強い肌を得る

本来の肌の機能が回復するので、季節の変化、ストレスにも強い肌になります。

今までちょっとした環境の変化が肌に表れていたという人でも、肌断食で健康な素肌を手に入れた人は、どんな時でも肌トラブルを起こしにくく、少し食生活や睡眠を見直すだけで肌が元通りに元気になります。

これも、子どもだったら普通のことですが、スキンケアの各種のアイテムを使わずに、大人でもそんな肌が手に入るというのは嬉しいですね!

 

実践中にあらわれる好転反応とは?

ただし、肌断食の効果は、数日行っただけで得られるものではないのです。

スキンケアをやめたことによる肌荒れ(好転反応と呼ばれます)

少しずつ肌の機能が回復

安定期

 

このようなプロセスを経て、早くても数カ月、長ければ数年かかって安定期に到達します。

好転反応の段階は、肌が荒れているのに何もつけられないという、とてもつらい時期です。

そのリスクを軽減するために、さまざまな肌断食の方法が考案されているのです。

また、肌荒れの見分け方や対象法も後ほど詳しくご説明しますね。

 

肌断食の4つの方法

ここでは

  • 本格的な肌断食
  • 週末だけの肌断食
  • 夜だけの肌断食
  • クレンジングをやめる肌断食

をそれぞれご紹介しましょう。

(1)本格的な肌断食

美容界で有名な宇津木式の肌断食がこれに当たります。

内容はもっとも本格的なので、初期の肌荒れも激しくなります。

それを軽減するために、宇津木式では、事前に少しずつ肌に悪いものを減らしていきます。

洗顔等での洗い過ぎ、こすりすぎをやめます。と同時に、ケア商品を減らしていきます。

クレンジング、クリーム、乳液、美容液、化粧水の順で減らしていき、最後は水洗顔のみの状態にします。

肌断食を始めてみて、汚れが気になる場合は純石けんを使って洗顔し、乾燥がひどい場合は白色ワセリンで肌を保護します。

 

(2)週末だけの肌断食

「プチ肌断食」とも呼ばれ、金曜日の朝から月曜の朝まで、週末の3日間で行います。

ポイントは、日焼け止めも塗らないので、自宅で過ごせる週末だけ実行する事です。

プチ肌断食のスケジュールは次の通り。

金曜夜:メイクをマイルドなクレンジングで落とし、無添加の石けんで洗顔。
洗顔後のスキンケアはなし。土曜朝:水かぬるま湯で洗顔。スキンケア、メイクはなし。

土曜夜:無添加の石けんで洗顔のみ。

日曜は土曜と同じ。

月曜朝:通常のスキンケアとメイク。

肌を3日間休めるだけでも、月曜の朝にはメイクのりが良くなるようになります。

完全な肌断食に比べると効果が出にくいので、すぐには実感できないかもしれませんが、毎週続けることで徐々に変化かあらわれます。

 

(3)夜だけの肌断食

夜のスキンケアだけやめる、という方法もあります。

「夜のプチ肌断食」ですね。

朝はメイクをするため、化粧水や乳液なども使いますが、夜は洗顔料だけで済ませます。

この方法だと、昼間の外出を気にせず、毎日続けられます。

ポイントは、夜のスキンケアでクレンジングを使わずにケアを軽くするために、昼間のメイクは、洗顔料だけで落ちるメイク用品で薄くすることです。

 

(4)クレンジングをやめる肌断食

肌断食のいちばん簡単な方法として、スキンケアでもっとも肌に負担のかかるクレンジングだけをやめる方法もあります。

「肌休日*」とも呼ばれる方法です。
*参考:http://hadalove.jp/no-skin-care-5656より。

クレンジングだけをやめると言っても、そのためにはメイク用品を変えて薄くする必要があります。

洗顔料だけで簡単に落ちるメイク剤として、ミネラルファンデーションとフェイスパウダーがあります。

このようなメイク用品に変えて、夜の洗顔はクレンジングを使わず、洗顔料だけで済ませますが、その後の保湿ケアはいつも通りに行います。

完全な肌断食に比べると、肌の負担がずっと少なく、すぐにでも始められる方法ですね。

(2)以下は、本格的な肌断食に比べれば効果はゆっくりしか出てきませんが、それでも、朝晩バッチリケアをしていた時期に比べれば肌の負担は軽くなっているはずです。

 

肌断食の間違った方法と注意点5つ

肌断食でよくある間違いは、いきなり水洗顔だけにしてしまうこと。

よく調べずに安易に始めてしまうのは、肌にとって大きなリスクになります。

始めるタイミングや肌の準備、始めてすぐに直面する肌荒れに対する心構えなど、事前に情報を集めて適切なタイミング、方法で進めていくことが大切です。

ここでは、肌断食を始めるにあたって注意しておきたい点を5つにまとめておきました。

 

(1)良い肌荒れと悪い肌荒れ

先ほど、好転反応について触れましたが、肌断食を始めた直後は、一時的に肌荒れが起きると言われています。

普段のスキンケアは、肌をキレイに保つためのものですから、それをやめれば荒れてしまうのは当然ですよね。

でも、この一時的な肌荒れには、良い肌荒れと悪い肌荒れがあります。

良い肌荒れは、好転反応という肌が変化する兆しで、しばらくすると、乾燥が治まり、バリア機能のある健康な肌に生まれ変わっていきます。

一方、悪い肌荒れは、肌からのSOSなので、肌が乾燥し、悪化の一途をたどります。

具体的にかゆみ、湿疹、腫れやブツブツなどの症状が出た場合には注意が必要。

ひどい乾燥のため、放っておくと細菌が角質層に入り込み、炎症が日増しに増えていく可能性があります。

この場合は、我慢せずにワセリンを塗りましょう。

普通の人は、どちらの肌荒れかなかなか見分けがつかず、この時期に間違ったケアをしてしまいがちです。

ワセリンを塗るべきかどうかも自分では判断しにくいですよね。

でも、初期に1日3回ワセリンを塗って、しだいに減らしていき、肌断食に成功したという人もいます。

初めのうちは、保湿はダメだからと慎重になり過ぎずに、ワセリンは必要に応じて使ったほうが、悪い肌荒れに発展しないで済みます。

それでも、自分で判断できなくて迷う時は皮膚科を受診し、専門家の意見を仰ぎましょう。

 

(2)年齢肌の方は、乾燥対策を行ったほうが良い

肌断食を始めると、スキンケアで補給されていた保湿がなくなるので、乾燥が進みます。

ところが、年齢肌の場合は皮脂分泌が年を重ねると減っていくので、十分な調整ができず、乾燥だけが進んでしまうという結果になりかねません。

完全な肌断食でもワセリンを塗るのは良いとされているのはそのためです。

皮脂が不足し、肌表面のバリア機能も低下している肌には、薄くワセリンを1日1回から数回塗って保護します。

 

(3)紫外線予防をしっかりと行う

肌断食をするためには、メイクをしないか、薄くしかできません。

そのため、外出すると紫外線を直接浴びてしまい、肌に悪影響が出てしまいます。

外出する際にはUVケアが必要ですし、そうなるとクレンジング剤を使うために肌断食がきちんとできなくなってしまいます。

肌断食中は紫外線を浴びないように注意しましょう。

どうしても必要な場合は、防腐剤不使用のワセリンベースのUVケアがオススメです。

 

(4)始めるタイミングに注意

週末の1日か2日だけ肌を休ませても、そう簡単に本来の肌の力が戻ってくるところまではいかないものです。

肌は普通、28日周期で再生されていています。

ですから、単純に考えると、約1ヶ月間続けなければ肌断食の正しい結果は出てこないことになります。

その間、外出や仕事もありますから、メイクや紫外線予防をどうするのか、平日は中断するのかなど、スケジュールも含めてよく考えてから始めないと中途半端になってしまいます。

 

(5)同時に生活習慣も見直そう

肌断食中に大切なのは、日頃の生活習慣です。

食事、睡眠、ストレスに注意を払いましょう。

基本的なことですが、肌には敏感に表れてしまうので、肌断食中のデリケートな時期には、普段以上に丁寧に生活を送ることも大切です。

 

肌を再生させる、角質培養と肌断食の違いは何?

肌断食のような「しない」ケアとして、似たものに「角質培養」もあります。

角質培養は、肌表面の角質層を丈夫に育てて、本来の肌のはたらきを取り戻す方法です。

最終的な目的は、肌断食と似ていますね。

角質培養が肌断食と決定的に違うのは、保湿やメイクはしても良いというところでしょう。

肌を乾燥させずに保湿ケアを行って、古い角質をできるだけためておきます。

強い洗顔はできないので、濃いメイクはできませんが、水洗いで落ちるメイクは毎日してもOKです。

保湿ケアができる分、肌への負担は軽くなります。

角質培養でも最初のうち、肌が荒れることがありますが、完全な肌断食を行った時よりは軽くて済みます。

かかる期間も、角質層が新しくなるのに、正常な肌の場合に約1ヶ月かかりますから、最
低でも1ヶ月、納得のいく状態になるまでには、数カ月から1年ほどかかるのが普通です。

それでも、肌断食よりは早く結果が出るかもしれません。

角質培養は、保湿ケアとメイクができるので、平日でも続けやすいですね。

肌断食はちょっと…という人は、角質培養から始めるのも1つの方法でしょう。

当サイトでも後日追記したいと思います。

 

まとめ、肌断食でよくある質問

最後に、肌断食の正しいやり方についてよくある質問を挙げてみましょう。

・肌断食の効果が出る日数は?

肌断食の効果で、何もつけないのにやわらかくハリのある肌に変わるには、それまでのケアの長さによると言われます。

早い人では数週間で効果が出ますが、スキンケアをがんばっていた人ほど時間がかかり、数年かかることもあります。

・週末や夜だけの肌断食の効果は?

このような肌断食は、肌の状態を根本から改善するというよりは、肌を休ませるものです。

休んでいる間に、もともと持っている保湿因子の活動や皮脂分泌の調整機能が回復され、本来の保湿力が引き出されます。

・肌断食中の紫外線対策は?

基本的には日焼け止めは一切使いません。

外出は控え、出掛ける時には、日傘、帽子、サングラス、長袖のシャツなどで予防します。

屋内にいても紫外線は入ってくるので、部屋の中でもあまり日光に当たらないように工夫しましょう。

肌断食中のUVケアとしては、ワセリンベースの日焼け止めであれば使うことができます。

防腐剤不使用で肌のバリア機能を保つことができるものです。

・肌断食中にメイクはしても良い?

メイクをすると、それを落とすために肌に負担をかけることになるので、できるだけメイクは避けます。

身だしなみとしてどうしても必要な時は、油分や界面活性剤がほとんど使われていない化粧品を使いましょう。

パウダリーファンデーション、ミネラルファンデーションがオススメです。

・初期の肌荒れ期間を短くするには?

1つは、肌断食を始める前に、少しずつスキンケアのアイテムを減らしていきます。

ある日突然すべてやめるよりは、肌への負担が軽減されます。

もう1つは、生活習慣を整えることです。

肌荒れが起きる期間はとくに、食事や睡眠に気をつけて、余計なストレスも抱え込まないようにしましょう。

仕事や家庭が忙しいと、それだけでも肌に負担になりますから、肌断食を始めるタイミングも大切ですね。

 

以上、肌断食のあれこれについてお伝えしてきました。

結果的に成功すればすばらしいですが、そこまでの道のりには厳しいものがあるので、続けられるかどうかよく調べてから始めまるのが肝要です。

無理して始めても中途半端になると、かえって肌トラブルがひどくなってしまいますから。

今のスキンケアが合っていれば、少し肌を休める程度で十分かもしれませんし、プチ肌断食で調子が良くなることが分かってから、本格的なものに取り組むというやり方もあります。

まずは自分に合った方法で取り組んで、ステップアップしていきましょう!

 

 

 

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